食物アレルギーっ子が病院ですること

からだ

子供の食物アレルギーは離乳食が始まる時期に気づくことが多いと思います。

我が家では子供が生後6カ月のとき、そうめんをひと口食べさせたことで息子に小麦アレルギーがあることが発覚しました。

突然、食物アレルギーを目の当たりにしたとき、「周りに詳しく聞ける人がいる」という方は少ないんじゃないかな・・・と思います。

そこで子供が食物アレルギーになったら、どこの病院に行って、どんな検査をするのかなど、当時知りたいと思っていたことを書いていこうと思います。


「子供が食物アレルギーになって9年経ったのよ~こーゆーことするのよ~」とゆう近所のおばちゃんの話として気楽にお読みいただけたらと思います^^

受診する病院や先生によって違いがあるため絶対にこう、というわけではありません。アレルギーっ子母の一体験談となりますのでご了承ください。

※強いアレルギー症状が出ている状態(激しい咳、呼吸が苦しそう、ぐったりしているなど)の場合はすぐに救急車を呼んでください。

※軽いアレルギー症状(皮膚に湿疹、赤み、かゆがっているなど)が出ている時は、小児科を受診してくださいね。

アレルギー科へ行く

まずはアレルギー科を探します。

自宅から行きやすく、アレルギー科が入っている総合病院がおすすめです(夜間も診てもらえるため)。
小児科の先生から紹介される場合もあると思いますが、我が家の場合は特に紹介されなかったため自分達で探していきました。

緊急搬送先としてお世話になることを考えると、自宅から車で30分以内で行けた方が良いかと思います。

病院ですることはその年にもよりますが、
・採血1~2回。
・採血結果を聞く。
・近況報告や皮膚の状態をみる。
経口負荷試験(アレルゲンの食べ物を少し食べて様子をみること)で入院。
などをします。

我が家の場合は年4回ぐらいの通院回数ですが、「積極的に食べていきましょう!」という方針の先生ですと通院回数はもっと多いんじゃないかな思います。(先生による違いについてはのちほどお伝えしますね)

「家で少しずつ食べさせてもいいかな・・・?」
と思うかもしれませんが、一度アレルギー反応があった食べ物はすぐに治るとは考えにくい上に、アナフィラキシーショック(血圧低下や意識障害を伴う状態)が起きてしまう可能性もあります。

危険な状態になることを防ぐために、アレルギー反応がでない量はどのくらいかを知る必要があります。(触っただけでアレルギー反応が出ることもあります。)

予期せぬアレルギー反応が起きた時でも、病院にいればすぐに治療を受けられるので安心です。(最低限食べられる量がわかった上で、自宅で毎日少しずつ食べる治療法もあります。)

先生とはどんなことを話すのか

病院では「いつ、どの食べ物で、どんなアレルギー反応があったのか」を先生に話します。

先生は今後の対応や食物アレルギーについていろいろ教えてくれます。

主治医の先生からは、

小学校に入る前に8割くらいの子が食べられるようになるよ」

「アトピー 性皮膚炎がある場合、アトピー を先に直すこと。アトピーが治ってから食物アレルギーが良くなっていくものだから、とにかく皮膚をきれいな状態に保つようにね」

「年に2回アレルギー検査をして、数値を見ながら少しずつ病院で経口負荷試験をしましょう」

などの説明がありました。

アレルギー検査について

特定の物質に対して、アレルギーがあるかどうか調べるのがアレルギー検査です。

息子は血液検査を受けていますが、アレルギーの検査方法は色々あります。

血液検査(Ige抗体検査)
アレルゲンごとの血液中のIge抗体量を測る。この数値が高いほど、アレルギー反応が出る可能性が高い。

プリックテスト
アレルゲンとなる物質を皮膚にのせて針で刺激し、15分後の反応をみる。(ブドウやパイナップルなど、検査できない食べ物もある)

パッチテスト
アレルゲンとなる物質を皮膚に48時間貼り、反応をみる。(主に薬や金属について調べられる)

アレルギーには、アレルゲンを接種してから2時間以内に反応が出る即時型と、接種してから数時間後に反応が出る遅延型の2種類があります。

主に血液検査プリックテスト即時型パッチテスト遅延型に用いられるようです。

また、食物アレルギーと一言でいっても、即時型、遅延型、運動やストレスで出るなど、反応が出るタイミングは様々です。

検査で迷ったこと

検査の仕方は、病院や先生によって違います。

当時、どのアレルギー検査を受けようか悩んでいた時に色々調べたのですが、プリックテストとタッチテストは避けることにしました。

「注射をしないので子供にとって楽だなぁ」と思ったのですが、食物アレルギーになる原因として「口ではなく、皮膚からアレルゲンとなる食べ物が入ったことで体から異物とみなされて、アレルギー反応が起こる。」という説があります。

息子はアトピー性皮膚炎で肌が荒れていることもあり、異物としてみなされる可能性が高いと思った為、採血検査のみにしました。

採血検査では、調べた食べ物に対してそれぞれ数値として結果が出ますが、本当にアレルギーがあるかどうかは食べてみるしかないそうです。

採血の検査結果はあくまでも目安で、アレルギーの数値が高くても、実際に食べたらまったく反応なく食べられた!ということもあるそうです。

逆に、採血の結果では数値が低かったけど、食べたらアレルギー反応が出たとゆうこともあると聞きました。

ちなみに、息子は今9歳ですが小麦に対する数値が高い為、一度も食べていません。

先生は、「今食べてもアレルギー反応が出る確率はすごく高いから、数値がもっと下がってからにしましょう」と話しています。

実際に食べてみるタイミングは先生によって違う

冒頭で、「積極的に食べていきましょう!」という方針の先生もいる、と書きましたが、そこについて詳しくお伝えします。

アレルギーが発覚した生後6カ月の時から、A病院に通っていたのですが、4歳頃に風邪をひいた時、A病院が休診日だったのでB病院に行ったんです。

その時に、アレルギーについて聞かれたので小麦アレルギーがあると答えたところ…

「すぐに食べてみましょう。入院の予約とるよ」と言われました。

そこの病院では採血はせずに、とにかく食べてみるという方針なんだ、と初めて知りました。

その時に先生から、「皮膚が荒れているとアレルギー反応が出やすくなるので、入院の2週間前から強いステロイド剤で皮膚の荒れを抑えましょう。

「食べてみてアレルギー反応がでない量を知って、毎日少しずつ食べて量を増やしていけば治ります。」と説明がありました。

【 A病院 】血液検査をしてから、数値をみて食べるものを決める。

【 B病院 】検査はしないで、なんでもまずは少し食べさせる。

ということがわかり帰りの車の中で、
私「先生によって違うんだね!?」

旦那「いつ食べられるようになるかわからないより、少しでも食べられるならスグにでも食べさせたいな~」

私「でも、小麦の数値すごい高いし、病院内で経口負荷試験の途中で亡くなった子がいるっていうニュース前にあったし・・・」

という会話をしました。

もう一度まとめると・・・

A病院の先生「血液検査の結果と実際に食べた今までの患者さんの結果からみて、あきらかにアレルギー反応が出るものはリスクを伴ってまですぐに食べさせる必要はない」と話していて、

B病院の先生「少しずつでも食べていれば、絶対に食べられるようになる。血液検査の結果はあくまでも目安でしかない。まずは食べてみて、反応が出ない量を見極めることが大事」とのこと。
ネットでも色々調べて、どっちにしよう~と悩みました。

結果、早く食べられるようになってほしい思いより、危険リスクのほうが高いと考えて、ゆっくり進めてくれるA病院に通い続けています。

(今の通院回数は年4~6回ですが、B病院にしていたらもっと多いだろうなと、この時に思いました。)

経口負荷試験

通っている病院では、血液検査で出た数値が低いものから経口負荷試験をしています。

1歳~5歳の間に、ピーナッツ、アーモンド、カシューナッツ、エビをそれぞれ試しました。
(全部食べられました!)

検査をする食べ物ものは先生と相談しながら決められます。

一般的にアレルギーが起きやすいと言われている ”小麦、乳成分、卵、大豆、ナッツ、甲殻類、そば ” や、親からみてあやしいと思う食べ物を選びます。

ちなみに、息子は麦茶を飲んだ時と、タラを食べた時に口の周りにぷつぷつと発疹があったので、タラと大麦も検査に入れました。年齢が上がってもアトピーが治らなかった為、途中から「ダニ・ホコリ」と「犬・猫」も検査してもらいました。

経口負荷試験は1泊2日で行います。院内食が昼、夜、朝と3回出るので、予約をする時に管理栄養士さんに食べられるものを細かく伝えます。

当日は、午前10時くらいから入院し、万が一の時に備えて始めに点滴をします。(軽度の子は、点滴をしない場合もあるかもしれません。)

お昼ご飯を食べ、午後2時から爪の先ほどの量を1口食べて30分間様子をみます。


変わりなければ、その後も30分置きに1口ずつ食べて(量は少しずつ増やして)、全部で4口分食べます。

様子をみている間は、ベッドの上で大人しくしている必要があるので、折り紙や塗り絵、間違い探し、迷路、ゲーム、TVカードなどを用意して過ごしていました。

夕方まで何もなければ、点滴はつけたままですが、院内にある遊べるお部屋(ちょっとしたおもちゃや絵本がある)で遊べました♪

お風呂は点滴があるので、ホットタオルで体をふきます。(希望すればシャワー室も借りられます♪)

まだ一人で入院できない子は、保護者がひとり付き添って良いので私も一緒に泊まっています。(一つのベッドで一緒に寝ます!)

空調が効いていて、夏は冷房で寒く、冬は暖房で暑く感じました(^-^;

付き添う方もお子様も、温度調節をできる服を持って行くことをおすすめします。

まとめ

今はまだ食物アレルギーを完治させる薬はありません。

食べられるようになりたい」となると、アレルギー症状がでない量を毎日少しずつ食べる治療法(食物経口免疫療法)が主流なようです。

積極的に食べられるようにしていきたいと思うのでしたら、食物経口免疫療法を行っている病院を探していくのも良いと思います。ただ、食物アレルギーは命に関わることなので、慎重に様子をみながらというのも良いと思っています。

病院についてはそれぞれの方針があるのであう病院を見つけて安心して過ごせることを願っています。

余談ですが、食物アレルギーは治せるものと私は思っています。

アレルギーが起きる原因に腸内環境が深く関係しているので、食事や生活習慣を自身と合うものを選べるようになれば、腸内が整って自然とアレルギー反応は起きなくなってくるはずと考えています。

以前、食物アレルギーではないですが、花粉症を完治させた方とお話したことがあり、やっぱりアレルギーは治せるんだ!と確信しました。

今は道半ばですが、食事と生活習慣を工夫して完治させて多くの方にお伝えしたいと思っています。

最後までお読みくださりありがとうございます^^